「買取店で、基準外と言われた」。
この言葉を聞いて、偽物と言われたのかと、不安になる方がいます。
この記事は、買取店が使う「基準内」「基準外」の意味と、本物・偽物と言わない理由を、売る方にも店の方にも分かるように説明します。

1基準内・基準外の意味

基準内・基準外は、買取店が、品物を自店の査定基準に照らして伝える言葉です。
店ごとに基準があり、その範囲に入れば基準内、入らなければ基準外です。

言葉意味言っていないこと
基準内その店の査定基準の範囲に入る。値段をつけて買い取る対象本物だと保証すること
基準外その店の査定基準の範囲に入らない。買い取れない偽物だと断定すること

出どころ:目利き一郎の現場での使い方の整理。基準は店ごとに違います。

基準は、各社それぞれです。
同じ品でも、ある店では基準内、別の店では基準外になることがあります。
エルメスが難しいと言う人も、ルイ・ヴィトンが難しいと言う人もいて、店と人で見方が分かれるからです。

2買取店が断定しない理由

理由は、買取店が、ブランドそのものではないからです。
偽物かどうかの判断は、買取店・リユースの店にはできません。
店が言えるのは、当社の定める基準の範囲での判断で、それが「基準内」「基準外」です。

長年、買取店を運営してきて、「基準外です」と言って揉めたことは一度もありません。

店が気をつける法律

店が、偽ブランド品や不正品の疑いがある品を買わない理由には、法律もあります。

法律書いてあること
古物営業法 第15条第3項古物商は、買い受ける古物に不正品の疑いがあると認める時は、直ちに、警察官にその旨を申告しなければならない
商標法 第37条第2号・第78条の2指定商品(または類似の商品)に、登録商標かこれに類似する商標を付した物を、譲渡・引渡し・輸出のために所持する行為は、商標権の侵害とみなされる。みなされる行為を行った者は、5年以下の拘禁刑か500万円以下の罰金、またはその両方

出どころ:古物営業法、商標法(e-Gov法令検索・2026年10月31日に確認)。商標法の条文は、指定商品などの条件つきです。個別の判断は、弁護士や警察署にお聞きください。

3基準外と言われる理由は真贋だけではない

基準外は、真贋に迷った時にも使いますが、それだけではありません。
理由は、店と品物で変わります。

理由の例中身売る側が聞くこと
真贋に迷うロゴ・刻印・縫製・素材・匂いなどを見て、店の基準に合わないどこが基準に合わないか
傷み・状態傷みや汚れが、店の買取の範囲を超えている状態のどこが範囲外か
付属品の不足保証書や箱がなく、確かめる材料が足りない何があれば、基準内になるか
資料が少ない古い品や国内で出回りの少ない品で、比べる物が少ない他の店に見せてよいか

出どころ:真贋の見る所は目利き一郎の現場の経験。そのほかの理由の例は、目利き一郎の整理です。店の基準は店ごとに違います。

見る所は、ロゴ・刻印・縫製・素材・匂いなどを、まとめて見ます。
金具は、怪しい所があれば、その時点で基準外にします。
ブランドごとの見方は、別の記事で説明します。
基礎はルイ・ヴィトンやシャネルの記事にあります。

4基準外と言われた売る側の動き

基準外と言われても、その店の基準の話で、公式の鑑定ではありません。
次の順で動くと、状況が整理できます。

  1. 理由を聞く真贋なのか、状態なのか、付属品なのかを、店の人に聞く。
  2. 書類をそろえる領収書、購入履歴、箱、保証書、購入元とのやりとりを集める。
  3. 購入元に連絡するフリマや通販で買った品は、購入元に事情を伝える。
  4. 公式に確かめるブランドの公式サイトで、真贋の相談の受付があるかを見る。
  5. 困った時は相談する消費者ホットライン188(全国共通・最寄りの消費生活相談窓口につながります)、弁護士に相談できる。

出どころ:目利き一郎の整理。消費者ホットライン188は、全国共通の消費生活相談の窓口です。

基準が店ごとに違うため、結果が変わることはあります。
ただ、偽ブランド品の疑いがある品は、売る前に購入元へ確かめます。
疑いのある品を別の店に売ることは、売る側にも問題になる場合があります。個別の判断は、弁護士や警察署にお聞きください。

5店の方へ。基準外の伝え方

買取店の方は、「偽物です」と言わず、「当社の査定基準で基準外でした」と伝えます。
理由が真贋なのか、状態なのかは、分けて話します。
迷う品を預かる方法と、店内で二重に見る仕組みは、基準外の品をつかまない二重チェックの仕組みに書いています。
金・地金は、買取店が金・地金で迷う所で説明しています。

6よくある質問

買取店で「基準外」と言われました。偽物ということですか?

そうとは限りません。
基準外は、その店の査定基準で買い取れない、という意味で、本物か偽物かの判定ではありません。
理由は、真贋に迷う場合のほか、傷み、付属品の不足、資料が少なく判断できない場合などがあります。
理由を聞いて確かめます。

買取店は、なぜ本物・偽物と言わないのですか?

買取店はブランド自身ではなく、本物かどうかを言い切る立場にないためです。
偽物かどうかの判断は、買取店・リユースの店にはできません。
店が出せるのは、自店の査定基準での判断だけです。

基準外と言われた品の真贋は、どこで確かめられますか?

ブランドによっては、公式に真贋の相談窓口を設けています。
受付の有無や条件はブランドごとに違うため、公式サイトで確認します。
民間の鑑定サービスもあり、方法と料金は会社ごとに違います。

フリマで買った品が、買取店で基準外と言われました。どうしますか?

買取店の言葉は、公式の鑑定ではありません。
まず、基準外とされた理由を聞きます。
そのうえで、購入元に連絡し、取引の記録、領収書、付属品を手元にそろえます。
困った時は、消費者ホットライン188(全国共通・最寄りの消費生活相談窓口につながります)に相談できます。

買取のあとで、基準外と分かった時はどうなりますか?

買取の時に受け取った書類に、返金や期限の記載があるかを読みます。
内容は店と取引で違います。
判断がつかない時は、消費者ホットライン188(全国共通・最寄りの消費生活相談窓口につながります)や弁護士に相談します。