「偽物をつかんだら、その分が全部損になる」
「高い品ほど、自信がないと安い値段しか言えない」
この記事は、買取店を始める方、少人数で営業している方が、基準外の品を買い取らないための仕組みを、順に説明します。

買取店は、本物か偽物かを断定する立場にありません。
この記事でも、「偽物」ではなく、「自店の査定基準で基準外」という言い方で書きます。
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先に読む買取店を未経験で始める人が最初に学ぶこと|真贋・相場・古物営業法

1基準外をつかまない仕組みは5つの段

1人の目と、1回の判断だけに頼ると、思い込みで見落とします。
見落としを減らすには、段を重ねます。

段中身防げること
① 買う範囲を絞る自信を持って買える商材だけを買う。広げるのは、経験が積めてから見分けられない品を買ってしまうこと
② 店内の二重チェック査定する人と、確かめる人を分ける。高額品や初めて見る品は特に1人の思い込み
③ 迷う品は預かる預かり書を書いてもらい、連絡の方法と何日以内かを約束するその場の押し切り
④ 専門業者の見立て写真を送り、その商材に強い専門業者に、基準内か基準外かの見立てを聞く店の経験の外にある品の見落とし
⑤ 買い取らない判断買えない品、疑いのある品の基準と、伝え方を決めておく無理に買うこと、お客様ともめること
高額品ほど、痛手が大きい

ブランドバッグや時計は、単価が高いので、間違えた時の痛手が大きくなります。
怖さから買取価格を安くすると、お客様がキャンセルし、悪い評判が立つ、という流れにもなりやすくなります。
偽物の精度は年々上がり、最新のモデルも次々に出ます。

2店内の二重チェックを、少人数でも作る

中古のブランド品を大規模に扱う事業者の中には、買取の時、販売の前、出品の前、出荷の前と、段階ごとに確認を重ねる体制を公開している所があります。
判断に迷う品は、外の機関の目も使う、という考え方です。

出どころ:大手の事業者の公開情報をurupo編集部が要約(事業者名は載せません・2026年10月27日に確認)。

この体制を、そのまま少人数の店に持ち込むことはできません。
店の人数に合わせた形を、次のように考えます。

店の人数二重チェックの作り方
1人の店同じ人が見直すだけでは足りません。時間を置く(預かる)、専門業者に写真で聞く、のどちらかで「2人目の目」を外に持ちます
2〜3人の店高額品と初めて見る品は、2人目が別の目で確かめてから値段を出します
それ以上の店査定する人と、確かめる人を決めて、迷う品は店内の経験者に集めます

出どころ:urupo編集部の整理。店の人数の分け方は考え方の一例です。

二重チェックには、時間がかかります。
査定の時間は店によって違い、数点なら慣れた人で5〜10分、品数が多ければ1時間以上かかることもあります。
長く待たせると、お客様は離れやすくなります。
確かめる手間と、待たせる時間のつり合いを、先に決めておきます。

出どころ:査定お任せくんのコラム「高額品の査定でお客様を待たせない」(2026年10月27日に確認)。時間は目安で、品物と店で変わります。

迷う品は、預かり書で判断を後ろにずらす

その場で決められない品は、預かり書を書いてもらって預かります。
預かる前に、なぜ預かるか、連絡の方法、何日以内かの3つを、その場で話します。
預かり書には、お客様、品物、預かる日時と目的、連絡の方法、何日以内か、期限後の扱い、保管中の扱い、店と署名の8項目を入れます。

出どころ:査定お任せくんのコラム「迷った品の預かり方」(2026年10月27日に確認)。店によってやり方は違います。保管中の責任や、古物営業法での扱いは、警察署と弁護士に確かめてください。

3専門業者の見立てを2人目の目にする

店の中に2人目がいない時は、店の外に2人目を持つ方法があります。
その商材に強い専門業者に、撮った写真をオンラインで見てもらう形です。

見立てが届くまでの流れ

査定お任せくんの公開ページに書かれている流れは、次のとおりです。
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  1. 写真を送る商材を選び、案内の順に撮って送ります。
  2. 値段が届く専門業者の査定基準で、基準内か基準外かの見立てと、その根拠が届きます。値段も同じ画面に届きます。
  3. 売ると決める値段を見るだけでもよく、売るボタンを押した時だけ売ることになります。
  4. 商品を送る値段をつけた専門業者へ、そのまま卸せます。
  5. 代金が振り込まれる専門業者が検品したあとに支払い、運営がまとめて受け取って、店の口座へ送ります。

出どころ:査定お任せくん(satei-omakase.com)の公開ページ(2026年10月27日に確認した表示)。

公開ページには、時間の目安も書かれています。
専門業者の営業時間内なら、受けるまで15分、値段まで15分が目安です。
見積もりは、先着5社か、最初の見積もりから30分で締め切られます。
検品で値段が下がる時は、理由と写真つきで連絡が届き、承諾するか、返送を選べます。

形の違いを、3つ並べる

真贋のサポートには、いくつかの形があります。
形によって、判定のあとに店に残る手間が変わります。

比べる点判定だけが返る形見立てと値段が届き、卸せる形自分で見て売り先も探す形
返ってくる物判定の結果(サービスで違う)基準内・基準外の見立てと根拠。値段も届く(商材による)店の人の判断
値段店が別に決めるその商材に強い専門業者がつける店が決める
売り先店が探す値段をつけた専門業者へ、そのまま卸せる店が探す
判定のあとの店の手間値段と売り先を探す手間が残る売り先を探す手間が減る見る人の力に左右される

出どころ:査定お任せくんのコラム「真贋の判定だけで終わるか、そのまま卸せるか」(2026年10月27日に確認)。真贋だけで足りる店もあります。どの形が合うかは、店が何に困っているかで決まります。

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お店をやっている方へ

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  • 写真を送るだけ
  • 基準内・基準外の見立てつき
  • 古物商許可を持つ事業者向け

専門業者がオンラインで真贋の見立てをして、値段を比べて、そのまま卸せます。
ベータ版の料金は月額6,980円(税別・1店舗・先着30店・2027年6月30日までの申込・2026年10月27日時点の公開ページの表示)です。

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使う前に知っておくこと

  1. 見立ては、意見です専門業者の意見で、ブランドの公式の鑑定ではありません。真贋を断定するものでも、保証するものでもありません。
  2. 古物商の許可が要ります使えるのは、古物商の許可を持つ事業者だけです。登録の時に許可番号を入れます。
  3. 商材によって、届く物が違います値段が届く商材と、見立てだけが届く商材があります。使う前に、商材ごとに確かめます。
  4. 店の名前は、成約まで見えません専門業者には、成約までは店の名前が見えません。

4買い取らない判断を先に決めておく

仕組みを作っても、その場で「買わない」と言えなければ、効きません。
買わない場面と、その時の動きを、先に決めます。

場面動き
自店の基準で基準外と判断した買い取らない。お客様には、「当社の査定基準で基準外でした」と伝える
見分けに迷うその場で値段を言わず、預かり書で預かる。専門業者に写真で見立てを聞く
盗品などの疑いがある直ちに警察官に申告する(古物営業法第15条第3項)。警察は、疑うに足りる相当な理由がある古物について、30日以内の期間を定めて保管を命じることができる(第21条)
相手の確認ができない確認の措置がとれない時は、買い取らない(第15条第1項)
値段をつけても、売り先がない無理に買わない。売り先の相場が、買値の上限を決める

出どころ:古物営業法 第15条・第21条(e-Gov法令検索・2026年10月27日に確認)。最後の2行は、urupo編集部の整理です。

お客様への伝え方も、決めておきます。
「偽物です」とは言いません。
「当社の査定基準で基準外でした」と伝え、理由が真贋なのか、傷みや付属品の不足なのかを分けて話すと、受け止めてもらいやすくなります。

買い取ってしまった後に分かった時

後から基準外と分かった時は、慌てず、次の順で動きます。

  1. 売りに出さないオークションにも店頭にも出さず、別の棚に分けて保管します。
  2. 記録をそろえる品物の写真、本人確認の記録、帳簿、やりとりの控えを集めます。
  3. 返金や法律の判断は、専門家に聞く返金に応じるかどうかは、承諾書の内容や状況で変わります。悪質と思える時は警察に、返金の条件は弁護士に相談します。

出どころ:査定お任せくんのコラム「基準外の品を買い取ってしまった時にすること」(2026年10月27日に確認)。法律の判断を代わりにするものではありません。

開業の全体買取店の開業の始め方|古物商許可の取り方・資金・4つの形

5よくある質問

買取店は、なぜ本物か偽物かを断定しないのですか?

買取店は、ブランドそのものではないからです。
本物かどうかを法的に鑑定できるのは、慣習として、ブランド自身か、ブランドから権限を受けた者とされています。
店が出せるのは、自店の査定基準での判断なので、「基準内」「基準外」と伝えます。

専門業者の見立てだけで、買い取って大丈夫ですか?

見立ては専門業者の意見で、公式の鑑定でも保証でもありません。
見立てと根拠を見たうえで、買うかどうかを、自店の基準で決めます。
高額品は、見立てに加えて、店内の二重チェックも合わせると安心です。

二重チェックは、1人の店でもできますか?

同じ人が見直すだけでは、二重になりません。
迷う品を預かって時間を置く、専門業者に写真で聞く、のどちらかで、店の外に2人目の目を持ちます。

疑わしい品を持ち込まれたら、どうしますか?

盗品などの疑いがある時は、直ちに警察官に申告します(古物営業法第15条第3項)。
相手の住所・氏名・職業・年齢の確認と、帳簿への記載も、決まりどおりに行います。

専門業者の返事は、どのくらいで届きますか?

当サイト運営者が案内するサービス(広告)の、査定お任せくんの公開ページでは、専門業者の営業時間内なら、受けるまで15分、値段まで15分が目安とされています(2026年10月27日時点)。
見積もりは、先着5社か、最初の見積もりから30分で締め切られます。