買取店がLINE査定や遠隔査定を使う時は、品ごとに番号をつけて写真を1枚1か所ずつ送り、返事が何分で来るかと、判断の後にそのまま売れるかを、頼む前に確かめておくことです。
この記事は、店頭で迷った品の写真を、LINEなどで本部・専門業者・知り合いの業者に送って聞く、買取店の人に向けて書いています。
お客様が自分の品をLINEで査定してもらう話ではありません。

  • 革の持ち手とネームタグが付いたベージュ色のエピのボストンバッグルイ・ヴィトン
    エピ キーポル55
  • 銀色の文字盤と金属のベルトの腕時計ロレックス
    デイトジャスト 16014
  • ハンガーに掛けたベージュのトレンチコート。ベルトと黒いボタンバーバリー ブルーレーベル
    コート
当社のネット店で扱った品です。バッグ・時計・服で、写真で見てもらう所が違います

真贋については、その店の査定基準で基準内か基準外か、と書きます。
写真からの判断は、ブランドの鑑定ではありません。

1買取店のLINE査定は、お客様のLINE査定と何が違うか

LINE査定と聞くと、お客様が買取店に写真を送る場面を思い浮かべる人が多いはずです。
店が外に頼むLINE査定は、写真を撮る人も、返事を待つ人も、店の側です。
しかも、お客様が目の前で待っています。

比較のポイントお客様→買取店買取店→本部・専門業者
写真を撮る人お客様。撮り方はばらばら店の人。撮り方を店でそろえられる
待つ人お客様が家で待つ店の人と、店内のお客様が待つ
返事の中身目安の値段真贋の判断・買う値段・売れるか
返事の後お客様が店に行くか決める店がお客様に値段を伝える。売り先も決める

店が外に頼むLINE査定は、返事の遅さが、そのまま店内の待ち時間になります。
だから、写真の送り方と、返事の速さと、返事の後の流れを、先に決めておきます。

2写真の送り方

写真は、品ごとに番号を先に送り、全体から細部の順に、1枚に1か所ずつ送ります。
確認するポイントが写っていないと、撮り直しの往復が増え、その分お客様を待たせます。

  1. 品の番号と一言を先に送る「1点目 バッグ」「2点目 時計」のように。2点以上を続けて送る時に、写真がどの品か分からなくなるのを防ぎます。
  2. 全体を前と後ろ形と大きさ、型の見当をつけてもらう写真です。
  3. ロゴとネーム文字の形と糸や型押しの細かさが読める近さで、正面から。
  4. タグ・刻印・品番服は品質表示と品番の札、バッグは内側の刻印、時計は裏ぶたと型番。文字が全部読めるように。
  5. 金具・ボタン・ファスナー刻印のあるところを寄りで。
  6. 付属品箱・保存袋・カード・コマなど、持ち込まれたものを全部並べて1枚。
  7. 傷み・汚れ悪いところも隠さずに寄りで。においや手触りは、写らないので文で添えます。
  • チェックの裏地の上の、青いBURBERRY BLUE LABELのネームと、大きさの札バーバリー
    ネーム
  • チェックの裏地の上の白い札。E1A44-641-40の品番と、洗濯の記号と日本語の注意書きバーバリー
    品番の札
  • 白いシャツの内側の、大きさ38と素材と洗濯の記号が書かれた生成りのタグエルメス
    品質表示のタグ
ネーム・品番の札・品質表示のタグは、文字が全部読める近さで、1枚に1か所ずつ撮ります
商材追加で撮影するポイント
バッグ内側の刻印・金具の裏・持ち手の付け根・角のすれ
時計裏ぶた・文字盤の寄り・ベルトの留め具の刻印・コマの数
服首元のネーム・品質表示と品番の札・コードの札・ワッペン・袖口と襟
宝石・貴金属刻印(K18・Pt900など)・石の寄り・重さの表示

明るさは、昼の窓の近くか、白い明かりの下にします。
店の照明が黄色いと、色の判断がずれます。

LINEで送る写真の画質

LINEは、送る写真の画質を、設定の[写真と動画]にある[送信する写真の画質]で変えられます。
刻印やタグの細かい文字を見てもらう時は、画質を上げた設定で送ります。
写真と動画は、合わせて50個まで一度に送れます。

もう1つ知っておきたいのは、送った写真の残り方です。
LINEは、サーバーの画像や動画は一定の期間だけ保存され、期間が過ぎると見られなくなる、と案内しています。
期間の長さは案内していません。
店の記録に残したい写真は、LINEの中に置いたままにせず、店の側でも残しておきます。

出典:LINEヘルプセンター「画像⋅動画⋅ボイスメッセージを送信⋅受信⋅再生できない」、LINEみんなの使い方ガイド「写真/動画を送信する」(どちらも2026年11月2日に確認)。

3返事の速さと、待つ間の店の動き

返事の速さは、頼む前に確かめておきます。
知り合いの大きなチェーンの店で、カルティエのベルトとエルメスのベルトの2点のLINE査定に、50分かかっていた場面を見ました。
見慣れた人なら、品を見ただけで値段がつく品でした。
お客様はずっと店内で待ち、スタッフとの会話もありませんでした。
買取が決まっても、待たせた時間が長いと、2度目の来店は見込みにくくなります。

頼む前に聞くことなぜ聞くか
受けるまでの時間受けたと分かれば、お客様に待つ時間の見当を伝えられる
値段までの時間待ってもらうか、預かるかを、その場で決められる
受付の時間帯相手の営業時間の外に送ると、返事は次の営業時間になる
見る人その商材を見慣れた人が見るか。見慣れた人なら、写真だけで早く値段が出る

何分なら待てるかは、お客様にしか分かりません。
会話の力が高いスタッフなら、その間にお話しできます。
そうでないと、バックヤードに下がって待つしかなくなります。

待てない時は預かる

返事が遅くなりそうな時は、その場で値段を言いません。
私たちの店では、預かり書を書いてもらい、連絡の方法と、何日以内に連絡するかを、その場でお話ししていました。
迷ったまま値段を言うと、後で下げる時にもめます。

4判断の後に、そのまま卸せるか

LINE査定の相手によって、返ってくるものが違います。
判断だけで終わる相手なら、値段を決めて売り先を探す手間が、店に残ります。

返ってくるもの店に残る手間
真贋の判断だけ相場を調べて値段を決める。業者オークション・専門業者・ネットのどこに売るかを選ぶ
判断と、その相手が買う値段その値段で売るかを決める。売ると決めたら送る
判断と、何社かの買う値段届いた値段を並べて1社を選ぶ

少人数の店の売り先には、業者オークション・専門業者・ネットの3つがあり、どれも一長一短です。
業者オークションは、商材によって強い弱いがあり、慣れが要ります。
ネットの小売は高く売れることがある一方、在庫を抱えます。
その商材に強い専門業者なら、即金で買い取ってくれます。
判断と同じ流れで売り先まで決まる相手なら、迷った品が店の在庫に残りません。

値段を守ってもらうために

専門業者に出して私が助かったのは、査定が速いことと、出た値段が守られることでした。
ただ、大きな傷みがあれば、届いた後の確認で値段は下がります。
隠して出すと、お互いに遅くなります。
写真の段階で悪いところを全部見せておく方が、話が早く終わります。

  • ベージュの生地の上の黒いボタン。縫い付けの糸がほつれて伸びているバーバリー
    ボタンの糸のほつれ
  • 黒いダウンの袖の寄り。生地の表に白っぽい跡があるノースフェイス
    袖の跡
取れかけたボタンや生地の跡も、寄りで撮って先に見せます

判断が基準外だった時

お客様には、本物か偽物かは言いません。
当社の査定基準では基準外でした、そのため買い取りできません、と伝えます。
私は長く買取店を運営してきて、この言い方で揉めたことは一度もありません。
不正品(盗品など)の疑いがある時は、古物商は直ちに警察官に申告する決まりです(古物営業法 第15条第3項)。
返事を待つ間も、この決まりは変わりません。

基準外と言う理由(柱の記事)買取店の真贋と売り先の地図⁠|基準外をつかまない仕組みと、迷った品の出し先

5どの店が何を送ったか、記録が残るか

LINEで回している本部や専門業者の側は、そこまで不便を感じていないことが多いです。
ただ、どの店が送ってきたのか、品が実際に送られたのかは、LINEの画面ではざっくりとしか分かりません。
店ごとに記録が残る仕組みを話すと、それは便利かも、という反応が返ってきました。

店の側にも、記録の決まりがあります。
古物商は、売り買いで古物を受け取ったり引き渡したりした時は、その都度、取引の年月日・品目と数量・特徴などを帳簿などに記録する決まりです(古物営業法 第16条。決まった場合を除く)。
専門業者に卸した時も、この記録が要る場面があります。
写真・判断・値段・送った日が1か所に残る仕組みだと、後から見返す手間が減ります。

出典:古物営業法 第15条第3項・第16条(e-Gov 法令検索で2026年11月2日に確認)。記録が要らない場合は、条文のただし書きと国家公安委員会規則で決まっています。

6迷った時の相談先の比較

相談先は4つあります。
この記事の3つの軸、写真の送り方・返事の速さ・卸せるかで並べます。

表のうち査定お任せくんは、当サイトの運営者が関わるサービスです(広告)。

相談先写真の送り方返事の速さそのまま卸せるか
自社で見る送らない見られる人がいれば、店頭ですぐ売り先は店が探す
鑑定サービス(判定だけ)サービスの画面やアプリで送るサービスで違う判定だけ。売り先は店が探す
LINE査定・遠隔査定LINEのトークで送る。撮り方は店まかせ相手の体制で違う相手で違う。買う値段まで出す相手もある
専門業者に聞いてそのまま卸す(査定お任せくん)(PR)商材を選び、画面の案内の順に撮る専門業者の営業時間内なら、受けるまで15分・値段まで15分が目安売ると決めた品だけ、値段をつけた専門業者に卸せる

出典:査定お任せくん(satei-omakase.com)の公開ページ(2026年11月2日に確認した表示)。ほかの相談先は、サービスごとに中身が違うので、仕組みの違いだけを書いています。

費用のかかり方や、確かめた各社の速さの表示は、次の記事に並べています。

費用と速さの比較表真贋鑑定・真贋判定とは⁠|買取店が使う確認の方法と選び方

7写真を送って、そのまま卸す仕組み

査定お任せくん(当サイトの運営者が関わるサービス)は、買取事業者が撮った写真を、商材ごとの専門業者が見る仕組みです。
洋服もブランドバッグも、写真で専門業者につなげられます。
専門業者からは、その専門業者の査定基準で基準内か基準外かの見立てと根拠、買う値段が届きます。
成約した品は、そのまま卸せます。
目利きがいない店でも、迷った品を断らずに預かり、値段と売り先まで決められます。

迷った品を前に考え込む、買取店の人の絵頭の上で両腕で丸を作る、紺のベストの専門家の絵
写真を送ると、専門業者が見立てと値段を返し、売ると決めた品はそのまま卸せる仕組みです(査定お任せくん)。当サイトの運営者が関わるサービスです(広告)
LINE査定で困るところ公開ページの表示
撮り方が人で違う商材を選んで、案内の順に撮る
返事が読めない専門業者の営業時間内なら、受けるまで15分・値段まで15分が目安
相手が1社だけ1つの商材に専門業者は何社でも登録できる。見積もりは先着5社か、最初の見積もりから30分で締め切り。届いた値段を並べて1社を選べる
判断の後の売り先売るボタンを押した品だけ、その専門業者に送って卸す。検品で下がる時は、理由と写真つきの連絡で承諾か返送を選べる
使える人と料金古物商の許可を持つ事業者。ベータ版の価格は1店舗月6,980円(税別)・先着30店・2027年6月30日までの申込。振込は1回380円

出典:査定お任せくん(satei-omakase.com)の公開ページ(2026年11月2日に確認した表示)。ベータ版は、専門業者がそろった商材から、先行登録の順に案内すると書かれています。写真からの見立てで、真贋を保証するものではありません。

8よくある質問

商品の全体の写真1枚で、査定は分かるものですか⁠?

全体の1枚では、型の見当までです。
真贋の判断と値段には、ロゴ・タグや刻印・金具・付属品・傷みの寄りの写真が要ります。
1枚に1か所ずつ、全体から細部の順に送ると、聞き返しが減ります。

LINE査定は、真贋鑑定に使えるほど信頼できますか⁠?

LINE査定の結果は、相手の査定基準での判断で、真贋の証明にはなりません。
買取店は、その結果を判断材料の1つにして、店の査定基準で基準内か基準外かを決めます。

LINE査定の値段より、実物を送った後に下がることはありますか⁠?

あります。
写真に写っていなかった傷みや、写真と違うところが届いた後に見つかると、値段は下がります。
写真の段階で悪いところを全部見せておくと、出た値段が通りやすくなります。

LINEで送ると写真の画質は落ちますか⁠?

LINEは、送る写真の画質を、設定の[写真と動画]にある[送信する写真の画質]で変えられます。
刻印やタグの細かい文字を見てもらう時は、画質を上げた設定で送ります。

返事を待つ間、お客様に何と伝えますか⁠?

専門の者に確認します、結果が出るまで値段はお伝えしません、と伝えます。
返事が遅くなりそうな時は、預かり書を書いてもらい、連絡の方法と、何日以内に連絡するかをその場で話します。

この記事の出典

次の資料を2026年11月2日に確認して書きました。
LINEヘルプセンターとLINEみんなの使い方ガイドの写真の送り方の案内。
古物営業法 第15条第3項・第16条(e-Gov 法令検索)。
査定お任せくんの公開ページ。
写真は、当社のネット店で扱った品の写真です。
店頭の見方と体験は、佐野真が買取の現場で見てきたことです。
ほかのLINE査定・鑑定のサービスは、社名を出さず、仕組みの違いだけを書いています。