「親の時計や指輪が出てきた。査定に出す前に、何をしておけばいいか」
この記事は、その答えを3つに絞ります。
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時計と指輪は、値段が品物で大きく変わるので、金額は書いていません。
ブランド別の細かい話は、すでにある記事に任せます。
ここでは、どの品でも共通する「出す前の確認」だけを説明します。
1確かめる①刻印と素材
指輪や時計が、何でできているかを見ます。
値段の土台になる所です。
| 品物 | 見る所 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 金の指輪 | 内側の刻印。「750」は金の品位75%で、18金(K18)にあたる | 「K18」の文字は造幣局の証明記号ではなく、「K18」とだけ刻印のある金製品は、造幣局が品位を証明した物ではない、と造幣局が案内している |
| プラチナの指輪 | 「Pt900」などの刻印 | 造幣局の証明マーク(ホールマーク)は、日の丸と、ひし形の中の品位の数字と、白金を示す記号を組み合わせた形。「Pt900」などの記号は造幣局の証明記号ではない、と造幣局が案内している |
| 石のついた指輪 | 石の有無、大きさ | 石は外さない。店が金と石を分けて査定する |
| 刻印がない、読めない | ― | 造幣局のホールマークは任意の制度で、マークのない製品もある。そのまま店に見せる |
| 腕時計 | ケースや裏蓋の刻印、ブランド名 | 外装が金無垢の物も、ステンレスの物もある。素材は自分で決めず、店に見てもらう |
金・プラチナの刻印の一覧、重さの量り方、手数料の聞き方は、金・プラチナの記事に書きました。
ロレックスの査定の見方は、ロレックスの記事にあります。
2確かめる②付属品と記録
箱や書類は、査定で見られる材料になります。
捨てずに、品物と一緒にしておきます。
| 品物 | 探す物 | 出どころ |
|---|---|---|
| 腕時計 | ギャランティカード(保証書)、保存袋、元箱、コマ、替えベルト、オーバーホールの明細やサービスカード | 当サイト運営者が案内する店舗の時計買取ページ |
| ダイヤの指輪 | 鑑定書(ダイヤの等級を記した書類)、保証書、領収書、修理の記録 | 買取店の解説 |
| 色のついた石の指輪 | 鑑別書(宝石の種類や、天然・合成・模造の別を記した書類) | 買取店の解説 |
買取店の解説は、ダイヤの鑑定書がなくても買い取りは可能で、査定士が10倍ルーペや顕微鏡などで品質を見る、としています。
鑑定書があると確認しやすく、査定の時間が短くなる、とも書かれています。
ない場合は、「ない」と伝えて、そのまま出してください。
売る前に、しないこと
- 時計:動かなくても、電池を替えたり、裏蓋を開けたりしない。純正以外のパーツで修理した履歴があれば、先に伝える
- 時計:オーバーホールに出すかは、費用と査定額を比べて決める。出すと査定が上がるかは、公式の資料で確かめられなかった
- 指輪:洗う・磨くは、店に聞いてから。買取店の解説には、超音波洗浄器は内包物の多い石でひびが広がるおそれがあるため使わない、とある
- どちらも:傷を自分で消そうとしない
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3確かめる③売る人と売る手順
品物の準備ができても、売る人が決まっていないと進みません。
遺品の場合は、次を確かめます。
- 持ち主と相続人親が元気なら本人に聞く。亡くなっていて相続人が数人いる時は、相続財産はその共有(民法第898条)。相続人に伝えてから売る。
- 高価な品かどうか弁護士JPの解説は、高価な宝飾品は遺産として相続手続きに含める必要があり、腕時計も元の価値や希少性が高ければ高価な可能性がある、としています。価値が分からない時は、専門家に鑑定を頼むことが勧められています。
- 相続放棄を考えていないか民法第921条は、処分したときは単純承認をしたとみなす、と定めています。承認か放棄は、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内(第915条)。考える間は売らない。
- 本人確認書類古物営業法第15条で、古物商は買い取る時に、相手方の住所・氏名・職業・年齢を確認する決まり(金額が小さい場合などの例外もある)。免許証などを持っていく。
国税庁(No.3105)は、生活に通常必要な動産を売って得た所得は課税されないが、貴金属・宝石・書画・骨とうなどで1個または1組の価額が30万円を超える物は、この対象から除かれる、と案内しています。
所得税法施行令第25条は、貴金属や宝石の製品もこの除かれる物に挙げています。
時計の例示は、国税庁のページにありません。
高額な品は、税務署か税理士に確かめてください。金の税金は、別の記事で説明しています。
4査定の出し方と売り先
3つの確認が済んだら、査定に出します。
1店で決めず、2〜3店で比べるのが基本です。
| 売り先 | 向いている場合 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 店頭 | 少ない点数を、その場で見てほしい | 複数の店を回る時間がかかる |
| 宅配 | 店が遠い。じっくり見てほしい | 送料、キャンセル時の返送料、補償の条件を申し込む前に確かめる |
| 出張(訪問) | 点数が多い。家から運べない | 原則、特定商取引法の「訪問購入」にあたる(自分から「自宅で売買の契約をしたい」と頼んだ場合などは、書面やクーリング・オフの決まりが当てはまらない)。来てもらう前に、日時と買い取る範囲を決める |
国民生活センターは、訪問購入の相談が増え、契約した人の60歳以上の割合は8割近くを占める、と案内しています(2023年9月27日公表)。
電話で来訪を求められても、安易に承諾しない。突然訪ねてきた業者は、家に入れない。
困った時は、消費者ホットライン188に相談してください。
5よくある質問
動かない時計や、壊れた指輪は売れますか?
電池切れや動作不良でも、ブランドや素材によっては買い取りできる、と当サイト運営者が案内する店舗は案内しています。
自分で直さず、そのまま査定に出してください。
箱や保証書がないと売れませんか?
影響の大きさは、店やブランドで違います。
ない物は「ない」と伝えて、そのまま査定に出し、影響を聞いてください。
指輪の石の鑑定書がありません。
買取店の解説では、鑑定書がなくても買い取りは可能で、査定士が石の品質を見るとされています。
経験の少ない店だと評価が低くなるおそれがある、とも書かれているので、2〜3店で比べてください。
親が亡くなった後、形見の時計をすぐ売ってもいいですか?
売る前に、相続人に伝えてください。
相続人が数人いる時は、相続財産はその共有です(民法第898条)。
相続放棄を考えている間は、売らずに待ちます。
次の資料を2026年10月27日に確認して書きました。
造幣局「貴金属製品の品位証明」「貴金属製品の品位区分と証明記号」。
e-Gov法令検索「民法」第898条・第915条・第921条、「古物営業法」第15条。
国税庁タックスアンサー No.3105「譲渡所得の対象となる資産と課税方法」、e-Gov法令検索「所得税法施行令」第25条。
弁護士JP「形見分けをすると相続放棄できなくなるって本当?」。
国民生活センター「訪問購入のトラブルが増えています」(2023年9月27日)。
鑑定書・鑑別書の説明と、洗う・磨くの注意は、買取店の解説によります。
時計の付属品の話は、当サイト運営者が案内する店舗の時計買取ページによります。
時計・指輪の買取金額は、確かめられなかったので書いていません。






