「買取のフランチャイズに入れば、目利きがなくても始められるのか」
「入ってから、うまくいかなくなったらどうなるのか」
この記事は、そう迷っている方に向けて、買取の現場で見てきたことをもとに書いています。
私が買取の現場で見てきた中で、開業した人が最初に苦しむ所は、だいたい同じでした。
それは、品物を集めること、真贋、そして売り先です。
この記事は、特定の本部をすすめるものではありません。
加盟、研修、査定サポートの3つを、同じ表に並べて比べます。
1失敗は、1年目と、うまくいかない時に来る
買取フランチャイズの失敗は、時期で2つに分かれます。
| 時期 | 何が | なぜ |
|---|---|---|
| 開業の | 品物が集まらない。迷う品が買えない。買った品の売り先が分からない | 集客、真贋、売り先は、どれも経験が要る。業者オークションに出せばよいと思っても、商材ごとに強い所と弱い所がある |
| うまく | やめたくても、やめにくい | 契約期間、テリトリー(営業できる範囲)、同業の禁止が、足かせになることがある |
出どころ:目利き一郎が現場で見てきたことの整理。
1年目の苦しさを、本部が支えてくれる形もあります。
加盟店の成功も失敗も、他の店に共有してくれる本部は、チェーン全体で支え合えます。
契約を結んだあとの支え方は、本部によって差があります。
入る前に、今の加盟店の様子を聞いて確かめます。
だから、入る前に決めておきたいのは「どの本部か」より先に、「目利きと売り先を、どこに持つか」です。
ルイ・ヴィトン、シャネル、エルメス、ロレックスは、単価が高いので、間違えた時の痛手が大きくなります。
怖さから買取価格を安く言うと、お客様はキャンセルし、悪い評判が立つ、という流れにもなりやすくなります。
偽物は年々、精巧に作られています。
2目利きと売り先を外に持つ3つの形
目利きを自分の中に持つには、実物を見る数が要ります。
それには年単位の時間がかかります。
時間を待たずに始めるなら、目利きを外に持つ形を選びます。
形は、大きく3つです。
| 比べる点 | ① 加盟 | ② 研修で | ③ 査定サポート |
|---|---|---|---|
| 受け取る | 看板、研修、店のサイト、運営の相談、査定サポート | 知識と見る順番。開業サポートでは、売り先の作り方も含む | 写真を送って、基準内か基準外かの見立てと、値段 |
| 公式に | リユース相談本舗:研修は大阪で2日間 | 古物査定の窓口:開業サポート5日間。見分け方研修は1品目1日 | 査定お任せくん:商材を選び、案内の順に写真を撮って送る |
| 公式に | 加盟金150万円(研修費・店のページの制作費込み)。ロイヤリティは月15万円の固定。広告協賛金はなし | 開業サポート77万円(2人目以降は1人22万円)。見分け方研修は1人目15万円。いずれも税抜。加盟金とロイヤリティは0円 | 月額は公式に記載。振込は1回380円(紹介を受けた専門業者との取引は0円) |
| 公式に | 契約は5年。中途解約は、3か月前までの書面の通知と、残りの月数分のロイヤリティを違約金として払う取り決め | 契約期間の縛りなし。やめる時の違約金と同業の禁止もなし | 月単位で、いつでも解約できる |
| 売り先 | 本部の仕組みを確かめる。公式の表示で確かめられた範囲には、売り先の記載を見つけられなかった | 開業サポートの5日目が、売り先の話にあたる | 値段をつけた専門業者に、そのまま卸せる |
| 集客・運営の | Web集客、日常の相談チャットがある | 開業後は月額のサポートが任意でつく。月5・10・15万円 | 含まれない |
| 使える | 契約した人 | 研修を受けた人 | 古物商の許可を持つ事業者 |
| 私が | 運営の支えがほしい人。看板の力を借りたい人 | 自分の看板で始めたい人。見る順番と基礎知識を、まとめて受け取りたい人 | すでに集客できる人。真贋と売り先を、写真で外に持ちたい人 |
出どころ:リユース相談本舗のフランチャイズ案内(beprice.jp/fc/ と /fc/lp/consult/)、古物査定の窓口の公開ページ(kaitori-satei.com と /shingan/)、査定お任せくんの公開ページ(satei-omakase.com)。いずれも2026年10月31日に確認した表示。金額と条件は変わることがあるので、申し込む前に最新の表示を確かめてください。加盟の例は1つの本部の表示で、他の本部とは条件が違います。リユース相談本舗の加盟金とロイヤリティは、税込か税別かが表示から読み取れませんでした(開業費の例の表だけ税別と付記)。
表の下の2行は、公式の表示ではなく、私の考えです。
3つの形は、どれが優れているかを決めるものではありません。
何に困っているかで、選ぶ形が変わります。
3自分の困りごとで、形を選ぶ
私が、開業を迷っている方に最初に聞くのは、次の3つです。
| 聞くこと | 「はい」の | 理由 |
|---|---|---|
| 運営の | ① 加盟 | 契約期間のあいだ、看板と相談先を借りられる。そのぶん契約と費用は重くなる |
| 自分の | ② 研修 | 知識と見る順番を受け取り、あとは自分で動く。集客と運営は自分で持つ |
| 集客は | ③ 査定サポート | 迷う品を写真で外に聞ける。月に送る件数と、利幅で、使う価値が決まる |
自力で開く人は、そもそもこのページにたどり着かず、自分で動き出します。
ここまで調べている方は、支えがある方が合うことが多いと私は考えています。
ただ、ネットや動画で情報を拾うのも、時間という投資です。
時間を使うのか、お金を使うのか。成功事例を集めるのか、失敗事例を集めるのか。総合して決めてください。
4どの形でも、契約の前に確かめる4つ
- 費用の全部加盟金、毎月の費用、広告の負担、物件と内装、備品、仕入れの資金。本部に払う物と、自分で払う物を分けて書き出します。
- やめる時の条件契約期間、中途解約、テリトリー、同業の禁止。うまくいかなくなった時に効く条件なので、うまくいっている今は読み飛ばしやすい所です。
- 売り先の持ち方買った品を、どこに、どうやって売るか。本部の仕組みか、自分の市場への入会か、専門業者への卸か。商材ごとに決めます。
- 真贋で迷った時の動き誰に、何分で聞けるのか。聞いた答えは、見立てであって保証ではないことも、あわせて確かめます。
売り先の違いは、別の記事で表にしています。
売り先の比較買取店の売り先の比較|業者オークション・古物市場・専門業者・ネット販売の違い5よくある質問
買取フランチャイズで失敗するのは、どんな時ですか?
私が見てきた範囲では、1年目に集客と真贋でつまずく人が多く、売り先が分からないことも重なります。
うまくいかなくなった時には、契約期間、テリトリー、同業の禁止といった契約の条件が重くなります。
目利きがなくても、買取店は始められますか?
始められます。
ただし、目利きを自分の中に持つ形ではなく、本部の査定サポート、研修、写真で専門業者に見立ててもらうサポートのように、外に持つ形を選びます。
外に持つ場合も、最後に買うと決めるのは店です。
本部だけが儲かるのでは、と不安です。どう確かめますか?
本部に払う費用の全部を、公式の表示と契約書で書き出します。
加盟金、毎月のロイヤリティ、広告の負担、契約期間、やめる時の条件を、他の形と同じ表に並べると、差が見えます。
フランチャイズと研修は、何が違いますか?
フランチャイズは、看板と運営の支えを、契約期間のあいだ借りる形です。
研修は、知識と見る順番を一度に受け取り、看板と運営は自分で持つ形です。
写真で専門業者に見てもらうサポートだけで、足りますか?
足りる店と、足りない店があります。
見立ては専門業者の意見で、保証ではありません。
集客や運営の支えは含まれないので、そこを自分で持てるかどうかで決まります。


