「買い取った品を、どこに売れば高く売れるのか」
「ブランド品を業者に卸したい。古物の仕入れ側の入口はどこか」
この記事は、買取店で品を買ったあとの売り先を、4つ並べて比べます。

買取の集客と、販売の集客は、全く違う事業です。
買う力が育っても、売り先が決まらなければ、お金は増えません。

1売り先4つの比較

比べる点業者オークション(ネット)古物市場(会場・入札)専門業者への卸ネット販売
相手古物商同士古物商同士その商材に強い専門業者一般のお客様
参加の条件古物商の許可証の提出が要る所がある(STAR BUYERS AUCTIONは会員登録の時に提出)古物商の許可証と、主催者の承認。紹介が要る所もある業者ごとに違う。査定お任せくんは、古物商の許可を持つ事業者だけサイトごとの規約
速さ締め切りまでの期間がある平場の競りは、品が早く流れる写真で見立てと値段が届く形では、短い売れるまで時間がかかる
下見現物の下見ができない所が多い入札型は下見が前提。会場の大会は現物を見られる写真か現物で査定お客様が写真で判断
費用の形入会費、月会費、出品手数料、落札手数料など。市場ごと入会費、年会費、参加費、下見費、手数料手数料の形は業者と仕組みで違う販売手数料、送料、梱包
売値の傾向市場の競りで決まる同じ強い商材なら、業者の販売先に合った値段がつく高く取りやすい
残る手間と危うさ商材ごとの強い所と弱い所の見極めに、熟練が要る慣れるまで、流れの速さに追いつけない減額が起きる業者もある在庫を持つ。資金効率が悪くなる。ばらばらの商材は難しい

出どころ:リユース経済新聞「古物市場とは?初心者向けに参加方法を解説(2025年版)」(recycle-tsushin.com・2024年12月4日掲載・2026年10月31日に確認)と、目利き一郎の整理。費用は、市場と時期で変わります。

表の「売値の傾向」と「残る手間と危うさ」は、私の経験からの整理です。
一概にどこがよい、とは言えません。
業者オークションも、商材ごとに強い所と弱い所があります。

2古物市場は、3つの競り方と4つの分野

古物市場は、古物商同士が売買する場です。
競り方は、手競り型(会場)、オンライン型、入札型の3つです。
扱う分野は、道具類、ブランド品・宝石、骨董・古美術、各種の専門商材の4つに分かれます。

出どころ:リユース経済新聞「古物市場とは?初心者向けに参加方法を解説(2025年版)」(recycle-tsushin.com・2024年12月4日掲載・2026年10月31日に確認)。

初めて古物市場に行く人が、驚くことがあります。
私が初めて行った時も、商品がとても早く流れていくのに驚きました。
平場の競りは、前の方に座れないと、商品を見てから値段を出すまでの間に、時間差が出ます。
下見してから入札する形とは、全く別の動きです。

古物市場を開く許可の数

古物市場を開く許可を持つ古物市場主は、令和2年末の852件から、令和7年末の1,076件へ増えました。
古物商の許可は、同じ期間に39万5,526件から61万4,118件へ、5年連続で増えています。
令和6年末からは、古物市場主の数はほぼ横ばいです。

出どころ:警察庁「令和7年中における古物営業・質屋営業の概況」表1(2026年10月31日に確認)。令和2年4月の法改正で許可の数え方が変わったので、令和元年以前の数字とは直接比べられません。

古物商の許可が増えているので、同じ品を仕入れる人も増えている可能性があります。ただ、許可の数だけでは、仕入れの競争の強さまでは分かりません。

公式で確かめた手数料の例

市場形式費用(公式の表示)
STAR BUYERS AUCTION(バリュエンスジャパン)完全オンライン。毎日入札できる入会費は無料、月会費は11,000円(税込)。落札手数料は、時計・ジュエリー・バッグ・小物などが5%、アパレル・靴・シルバーが10%(税抜・別途消費税)。出品手数料は1商品1,100円、不落札は550円(税込)。落札があった時は、落札総額に応じた参加費(1,100円〜11,000円・税込)もかかる

出どころ:STAR BUYERS AUCTION公式ページ(biz.starbuyers-global-auction.com・2026年10月31日に確認)。参加には古物商許可証の提出が要ります。

市場の違いを詳しく業者オークションと古物市場の違い

3専門業者に卸す形と、専門化が高く売るコツ

専門業者は、その商材に強い所なら、写真を送るだけで値段を示してくれる所があります。
業者オークションに出すより、写真を送って値段を聞く形のほうが早い商材もあります。
業者も専門店化していて、時計、カメラ、パソコン、スマホのように、1つに特化した会社があります。

売る側の店も、専門化していくのが高く売るコツだと、私は考えています。
特化すると、販売先が強くなります。
販売先が強くなると、仕入れもそれに合わせて特化します。
これが、専門性ということだと思います。

専門業者に写真で聞く流れの例

査定お任せくんの公開ページに書かれている流れを、例として挙げます。

  1. 写真を送る商材を選び、案内の順に撮って送ります。
  2. 値段が届く専門業者の査定基準で、基準内か基準外かの見立てが付いて届きます。
  3. 売ると決める値段を見るだけでもよく、売るボタンを押した時だけ売ることになります。
  4. 商品を送る・代金が入る専門業者が検品のあとに払い、運営がまとめて受け取って、月1回(週1回も選べる)店の口座へ送ります。

公開ページには、専門業者の営業時間内なら、受けるまで15分、値段まで15分が目安と書かれています。
見積もりは、先着5社か、最初の見積もりから30分で締め切られます。
検品で値段が下がる時は、理由と写真つきで連絡が届き、承諾するか、返送を選べます。

出どころ:査定お任せくん(satei-omakase.com)の公開ページ(2026年10月31日に確認した表示)。依頼できるのは古物商の許可を持つ事業者です。見立ては専門業者の意見で、公式の鑑定でも保証でもありません。

専門業者に出す時に気をつけたいのは、減額です。
検品で大きなダメージが見つかると、減額されることがあります。
だから店の側も、悪い所を隠さず、正直に情報を出します。
隠して出すと減額になり、お互いに遅くなります。

41年目は、1つか2つに絞る

私は、1年目は業者オークションや古物市場がよいと考えています。
体力がないうちや、1人で何でもやる時期は、どちらか1つに絞ったほうが続きます。
買い取った品をネットで売ると、利益率は取れます。
ただ、在庫効率と資金効率は悪くなります。

こういう時は考える売り先
1人で、商材が決まっていない業者オークションか古物市場を1つ
商材が決まっていて、迷う品が出るその商材の専門業者に、写真で聞く
1つの商材を、売る経験が積めてきたネット販売を足す。売れる品だけ
品数が増え、商材がばらばら商材ごとに売り先を分ける

出どころ:目利き一郎の経験をもとにした整理です。

仕入れ先の全体像業者オークション・古物市場と専門業者の仕入れ先 開業前に目利きのために買取フランチャイズに入る前に

5よくある質問

買い取った品は、どこに売ればよいですか?

売り先は、業者オークション、古物市場、専門業者、ネット販売の4つです。
1年目は、業者オークションか古物市場のどちらか1つに絞ると、動きを覚えやすくなります。
商材ごとに強い所と弱い所があるので、一概にどこがよいとは言えません。

業者オークションと古物市場は、何が違いますか?

業者オークションは、ネットで開く所が多く、古物市場は、会場の競り(平場)や入札もある、古物商同士の売買の場です。
どちらも参加に古物商の許可が要ります。
呼び方は重なる部分が多いので、競り方(手競り・オンライン・入札)と費用で比べます。

古物市場には、誰でも入れますか?

古物商の許可証が必須で、主催者の承認も要ります。
紹介がないと入れない市場もあります。
入会費、年会費、参加費、下見費、手数料がかかる市場が多く、金額は市場ごとに違います。

ブランド品の卸売は、どこでできますか?

ブランド品を業者に売る先は、ブランド品を扱う業者オークションや古物市場、その商材に強い専門業者です。
専門業者への卸は、写真を送って値段を聞く形もあり、成約するまで売る義務はありません。

売り先は、1つに決めたほうがよいですか?

体力がないうちは、1つか2つに絞るほうが続けやすいです。
買取の集客と、販売の集客は、別の事業だからです。
慣れてきたら、商材ごとに売り先を分けます。