「金を売ると、手数料でどれだけ引かれるのか」。
金の買取手数料は法律で決まっておらず、店が自由に決めます。
手数料無料の店でも、買取単価に含まれていることがあるため、手数料を引いたあとの手取り額で比べます。
この記事は、先に手数料を載せた売り先の比較の表、次に引かれる名目と手取りの出し方を説明します。
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1手数料を比べる表

金を買い取る会社の、買取の形と、公式サイトに書いてある手数料の扱いを並べました。
書いてある物だけを載せていて、書いていない会社は「記載なし」です。
手数料の高い安いを比べた表ではありません。

売り先の比較(並び順)

会社・店買取の形手数料・目減りの扱い相場・価格の公開
PRリユース相談本舗(店頭・出張)店頭・出張手数料0円・査定無料(公式の記載)記載なし
PRリユース相談本舗 宅配買取(本部)宅配手数料0円・送料無料(公式の記載)記載なし
ゴールドプラザ店頭・宅配・出張宅配は査定料・送料・返送料が無料。店頭・出張は記載なし1gの価格を公式で公開
買取大吉店頭・出張査定料・出張料・買取手数料・キャンセル料は無料1gの参考価格を公式で公開
KOMEHYO(コメ兵)店頭・宅配・出張店頭・宅配とも手数料なし(公式FAQ)非公開(店に問い合わせ)
なんぼや店頭・宅配・出張・オンライン査定料・キャンセル料は無料。宅配は送料も無料記載なし

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各社の情報は公式サイトに書いてある物だけです(2026年10月28日に確認)

「記載なし」は、手数料が無いという意味ではありません。
公式サイトに書いていないので、見積もりの時に必ず聞いて確かめます。

2引かれる名目は店ごとに違う

手数料は、1つの決まった項目ではありません。
店ごとに、次のような名目で差し引かれたり、単価に含められたりします。

差し引きの一覧の図:見積もりで聞く差し引きは、査定料(見てもらうだけでかかるか)・出張料や送料・精錬費や溶解料(溶かして純度を整える費用)・目減り(量った重さから引く分)・振込手数料の5つ。名前は店ごとに違うので、かかるかどうかを1つずつ聞く
差し引きの名前は店ごとに違います
名目の例何の費用かかかるのはどんな時
査定料品物を見て値段を出す費用店による。無料の店もある
出張料自宅などへ来てもらう費用出張買取を使った時
送料・返送料宅配で送る・返してもらう費用宅配買取で断った時など
溶解料・精錬費品物を溶かして地金に戻す費用アクセサリーなどを地金にする時
振込料代金を口座に振り込む費用振込で受け取る時

上の名目は、店によって呼び方が違います。
名目の例であって、どの店にも全部あるわけではありません。
見積もりでは、名前と金額を1つずつ聞きます。

石やバネ、金具など、金でない部分の重さが引かれることもあります。
これは手数料とは別の「重さの差し引き」です。
刻印と重さの見方は、金を売る前に確かめることにまとめています。

3「手数料無料」でも手取りは同じではない

店が買取単価を決める時、金の相場に対して、いくら差し引くかを店が決めます。
手数料の名前で見えるか、単価の中に入って見えないかの違いです。

内訳の図:金1gの相場22,226円(田中貴金属の店頭買取価格・2026年10月27日)から、店の手数料と目減りの分を引いた残りが買取額になる。差し引く分は店ごとに違い、同じ日に2〜3店で見積もると差が分かる
相場の全部が買取額になるわけではありません

次は、仕組みを説明するための仮の数字です。
実際の相場や、どこかの店の単価ではありません。
K18のネックレス10gを売る場合を考えます。

見積もり1gの単価(仮)手数料(仮)手取り
A店:手数料なし16,000円なし160,000円
B店:手数料あり16,400円2,000円162,000円

仮の数字では、手数料が無いA店より、手数料があるB店のほうが手取りは多くなります。
逆の組み合わせも、同じようにありえます。
だから、手数料の有無でなく、手取りの総額で比べます。

手取りの出し方

手取り=1gの買取単価×重さ(g)−差し引きの合計です。
K18の単価は、純度75%がすでに入った1gの値段として出ます。
純金の相場から自分で目安を出す時は、純金の相場×0.75を使います。
計算の詳しい説明は、K18の買取額の計算に書いています。

4少ない量は差が出やすい

片方だけのピアスや、短い切れたチェーンのように、重さが小さい品物は、1件あたりの固定の費用(送料や振込料など)が手取りに大きく響きます。
たとえば1,000円の差し引きは、手取りが数万円の時より、数千円の時のほうが、割合が大きくなります。

  • 少ない量は、いくつかをまとめて1回で売る
  • 宅配は、断った時の返送料を誰が持つか先に聞く
  • 店頭なら、固定の費用がかからないか聞く

重さ・単価の考え方は、金の相場の見方で説明しています。

5見積もりで聞く3つ

  1. その日の1gの単価何の単価か(純金か、K18かなど)も聞く。
  2. 量った重さ石や金具を引いた重さか、引く前の重さか。
  3. 差し引きの名前と金額手数料・溶解料・振込料など、名前を1つずつ。書面にしてもらえるか。

この3つを2〜3社で聞くと、手取りの差が見えます。
「今日だけこの条件」と急がされた時は、いったん持ち帰ってかまいません。
自宅に来てもらって売る場合は、書面を受け取った日から8日間のクーリング・オフがあります(特定商取引法・消費者庁)。
売り先の選び方は金の買取はどこがいいにまとめています。

6税金は手数料とは別の話

手数料は店に払う費用で、税金は国に払うものです。
金地金などを売って利益が出た時は、原則として譲渡所得になります。
その年の譲渡益の合計から、特別控除50万円を引いて計算します(国税庁 タックスアンサー No.3161)。
所有期間が5年を超える場合の扱いも、同じ国税庁のページに書かれています。
アクセサリーなど金地金以外の品物の扱いは、この記事では説明していません。

個別の計算は、国税庁の案内や税務署で確かめてください。
くわしくは、金を売った時の税金にまとめています。

出どころ:国税庁 タックスアンサー No.3161「金地金の譲渡による所得」、消費者庁 特定商取引法ガイド「訪問購入」

7手数料の話のまとめ

  • 手数料は店が決める。割合を示す公的な統計は見つからなかった
  • 名目は店ごとに違うので、名前と金額を聞く
  • 手数料無料は、単価に差し引き分が入ることがある
  • 手取りの総額で、同じ日に2〜3社を比べる