長年愛用してきた金やプラチナのアクセサリー。いざ手放すとなると、どこで売るのが一番良いのか悩んでしまいますよね。実は、買取店によって査定額は大きく異なることがあります。少しでも高く売りたいと思うのは当然のことです。
近年の継続的な価格上昇傾向にある金・プラチナの動きを受け、この高値のうちに以前買った金・プラチナを売却しようと思われる方も多いと思いますが、金・プラチナの売却で重要なのはお店選びです。
これに失敗すると大きな損をしてしまいますので、そんな損をしないためのお店選びのポイントについてすこし詳しく書いていきます。
この記事を読めば、あなたも金やプラチナを安心して高価買取できるお店を見つけられるはずです。
ぜひ最後まで読んで、賢く買取店を選び、満足のいく取引を実現してください。
金・プラチナの買取価格を決める基本要素
2.重量 重量が多いほど高額買取!
3.相場 日々変動する相場をしっかりチェック!
まず、この3つの要素について、それぞれ、わかりやすく解説していきます。
純度
金・プラチナの純度とは?
金やプラチナの純度とは、その金属がどれだけ含まれているかを示すもので、いわば「純粋さ」を表すものです。純度が高いほど、その金属の価値は高くなります。
金の純度
金の場合、純度を表すために「K」という単位が使われます。(「18K」は「ジュウハチキン」または「ジュウハチカラット」と読みます)
K24が純度100%の純金で、最も高価です。24金、999.9などと表現されることもあります。
金の延棒や、金のインゴットには999.9という刻印が入っています。
しかし、純金は非常に柔らかいため、アクセサリーなどにはK18(純度75%)やK14(純度58.5%)が多く使われます。
プラチナの純度
プラチナの場合、純度を表すために「Pt」という単位が使われます。
プラチナも純金と同様、純度が高いと非常に柔らかく、アクセサリーとして日常的に身に着けるには強度が不足しているため、プラチナにパラジウムなどの金属を混ぜ、硬度を高く、変形しにくくしたPt900やPt850がよく見られます。Pt900はプラチナが90%、Pt850はプラチナが85%含まれていることを意味します。
なぜ純度が大切なの?
含有量 | 純度が高いほど、金やプラチナの含有量が多くなります。= 高価な金属が多く含まれているということです。 |
価値の 安定性 |
純度の高い金やプラチナは、世界共通の価値を持つため、経済状況が変動しても、その価値が大きく下がることは少ないです。 |
市場での 評価 |
国際市場では、金やプラチナの純度が厳密に定められており、純度によって価格が異なります。買取店もこの国際的な基準に沿って、品物の価値を評価します。 |
純度を確認する方法
ブランド品買取店では、お客様から持ち込まれた金やプラチナのアクセサリーが本物か、そしてどれくらいの純度のものなのかを、正確に判断する必要があります。そのため、いくつかの方法を組み合わせて、純度を測定しています。
刻印 | 金やプラチナの製品には、通常、純度を示す刻印がされています。(例:K18、Pt900など) まずは、この刻印を見て、およその純度を判断します。 |
比重測定 | 金やプラチナは他の金属と比べて密度が高いので、水のなかで測って、その重さを比較する方法です。専用の機器を使って、正確に測定します。 |
試金石法 | 金やプラチナを特別な石にこすりつけ、その跡の色を標準の色と比べる方法です。 昔ながらの方法ですが、今でも使われています。 |
蛍光X線分析 | 製品にX線を当てて、出てきた光を分析する方法です。 非破壊で、短時間で正確な測定ができます。 多くの買取店で利用されています。 |
発光分析 | 蛍光X線分析よりもさらに詳しい分析ができる方法です。 微量な他の金属成分も検出できます。 |
ICP-MS | 最も高精度な分析方法ですが、高価な装置が必要なので、全ての買取店で導入されているわけではありません。 |
重量
買取価格の決め手は”重量”
金・プラチナの買取価格は下の計算式で算定されます。(※手数料など別途調整される場合があります)
そのため、重量が多ければ多いほど、買取価格が高くなります。
ブランド品買取店での金・プラチナの重量測定方法
ブランド品買取店では、お客様から持ち込まれた金やプラチナ製品の正確な重量を測り、買取価格を決定します。
ここでは、一般的に使用されている重量測定方法を2つご紹介します。
精密 天秤 |
最も一般的な方法です。 微量な重量も正確に測定できる性能があります。 アナログ式とデジタル式があり、デジタル式は、表示が分かりやすく、誤差が少ないのが特徴です。 |
電子 天秤 |
精密天秤と同様に、高精度な測定が可能です。 ボタン一つで簡単に測定でき、初心者でも扱いやすく、測定時間が短いので効率的な作業が可能です。 |
相場
金・プラチナの価格、20年でどう変わった?
金やプラチナの相場は、経済状況や国際情勢の影響を受け、常に変動しています。20年の間、金やプラチナの相場はどのように変化してきたのか、それぞれ見てみましょう。(グラフは小売価格の相場となります)
データ参照元:田中貴金属工業株式会社
▶︎本日の金・プラチナの相場がわかります。毎日決まった時間に4回更新されています。
金の相場
金の価格は、全体的に上昇傾向にあります。
昨今の不安定な経済状況下において、金は安全な資産として見なされ、投資対象として人気が高まっています。
プラチナの相場
プラチナの価格は、金ほどではありませんが、こちらも上昇傾向にあります。
しかし、金と比較すると、価格変動が大きく、上昇と下落を繰り返しています。
金・プラチナ買取でこんな店には要注意!避けるべき6つの特徴
金やプラチナの買取を検討する際、少しでも高く売りたいと考えるのは当然です。
しかし、中には巧妙な手口で客を騙そうとする悪質な業者も存在します。
今回は、そんな悪徳業者を見破るための6つの特徴を解説します。
不透明な目減り料
目減り料とは、買取店がお客様から買い取った金やプラチナ製品を、純粋な金やプラチナに精錬する際に発生する損失分を、お客様に負担してもらおうとする費用です。
例えば100gの金を持ち込んだ場合、100gの価格で買取されるのが普通ですが、買い取った金はその後溶かされ、その時に目減りするという理由で100gではなくそこから目減り量と称して何gかを差し引いて買取をする業者があります。
通常の業者であればこのように重量をマイナスして買取することはありませんが、一部の悪質な業者では、この「目減り料」を設定し、実際の買取金額よりも大幅に減額する場合があります。
目減り料が設定されている買取店は避ける必要があります。
ホームページの価格=買取価格ではなく ”本日の相場表”
買取価格と相場の違い
買取 価格 |
お客様が持っている金やプラチナ製品を、買取店が実際に買い取る際の価格です。相場を基準に、製品の純度、重量、状態、ブランド、デザイン、買取店の利益などを総合的に判断して、各買取店で決定されます。 |
相場 | 金やプラチナの地金1グラムあたりの価格を指します。世界の経済状況や市場の需給によって日々変動します。 新聞やインターネットなどで公表されている価格が、一般的に相場として認識されています。 |
ご紹介したように金・プラチナの”買取価格”と”相場”は全くの別の事柄ですが、混同されやすい部分で、誤解を招きやすいワードとなっています。
「相場」は明確な基準がありますが、「買取価格」お店がどれだけの利益を取るかで決定されます。
この誤解を利用して、「買取価格」よりも高い金額が書いてある「相場表」のみをホームページに掲載し、利用者に高価期待させる手法をとっている業者も存在します。
掲載されている金額が「相場」「買取価格」のどちらなのかしっかり確認するようにしましょう。
その日の買取単価(グラム)も教えてくれない業者さんはあまりお勧めできません。
金・プラチナの”相場”は明確に決まっています。あとはお店がどれだけの利益を取るかです。
ブランド品の買取は状態など様々な要素を考慮する必要がありますが、金は金でありさえすれば、はっきりとしたグラムあたりの価格がありますから、その他の買取商品と比べても容易に価格を口頭で伝えられるはずです。
手数料が不明確
手数料の相場は、買取店によって異なりますが、一般的には買取価格の10%~30%程度が相場と言われています。
「手数料無料」と謳っている買取店もありますが、以下の点に注意が必要です。
手数料無料の落とし穴
・買取価格が低い
手数料を無料にする代わりに、買取価格自体を低く設定している場合があります。
・条件付き無料
大量買取や高額買取の場合のみ手数料無料など、”条件つき”という場合もあります。
・他の形で費用が発生
手数料の代わりに、別途鑑定料や振込手数料などを請求される場合があります。
手数料の有無だけで判断するのではなく、納得できる明確な手数料の基準を示している業者を選ぶようにしましょう。
金買取のキャンペーン
上でご紹介した通り、金・プラチナの価格はグラム単価で決まっているため、買取店の卸先の買取金額もほぼ一律となっています。
にも関わらず、キャンペーンを打ち出す買取業者には要注意です。
「買取金額150%UP!!キャンペーン」や、「今だけ買取金額2倍キャンペーン」など、一見するとすごくお得なキャンペーンに見えますが、卸先の金額が決まっているにも関わらず、「買取金額200%UP!!」が果たして、実現可能なのでしょうか?
利益を取らない、赤字を覚悟すれば、適正価格の2倍の金額での買取も実現できそうですが現実的ではないですね。
安い金額で見積もられ、あたかも200%UPしたような表現をされる(騙される)可能性もあります。
金・プラチナの買取金額UPに関する広告、キャンペーンを謳っている買取店については、選択肢から外すことも必要です。
商品も見ずに概算査定
商品をパッと見て、「〇〇円ぐらいです」と概算査定を出してくる業者には注意が必要です。(「メッキだと思います」など色々言い訳をつけてきます)
「金、プラチナ買取の基礎知識 買取価格を決める基本要素 3 つ!」でお伝えした通り、金・プラチナの価格決定には基本要素が存在します。この3点を確認せずに、金額を言ってくる場合、低く見積もられている可能性があります。
まずは、買取価格の相場感を得るためにも、複数のお店で見積もりを出してもらうことが重要です。
お客様の前で計測しない
バックヤードなどで計測をする買取業者についても注意が必要です。
計測結果を誤魔化されたり、最悪の場合、偽物にすり替えられる危険性もあります。
自信のある買取業者であれば、必ずお客様の目の前で計測を行うので、その点もしっかりとチェックしてください。
金・プラチナ賢く売るために
じゃあ一体どこで売ればいいの?という疑問が湧いてきますよね。
先ほどご紹介した「避けるべき6つの特徴」と、これからご紹介する「3つのポイント」を合わせることで、信頼できる買取店を見つけることができます。
ぜひ、買取店を選ぶ際の参考にしてください。
point 1 .複数店での査定
複数の買取店で査定してもらい、比較検討することが大切です。
1つの買取店だけでは適正価格なのかの判断がつかないため、複数店に査定してもらうことで買取価格の相場などを知ることができます。
必ず、複数店に足を運び、その中で、自分の納得できる買取店を見つけましょう。
point 2.口コミや評判
インターネットや口コミサイトで、各買取店の評判を調べてみましょう。
googleの口コミには様々な内容のコメントが記載されています。高評価のコメントだけでなく、低評価のコメントも読むようにしましょう。
point 3.買取実績の確認
各買取店の金・プラチナの買取実績を比較・確認することで、適正価格で取引されているか確認することができます。
デザインや装飾の入った金・プラチナなどの売却を検討されている方は類似の商品の買取実績を見つけることできれば、どのぐらいの金額で取引されているのかの参考にすることもできます。
200万以上超える際の注意点
200万円を超える高額な金製品をブランド買取店に売却する場合、いくつかの注意点があります。
確定申告の義務
200万円を超える金額で金製品を売却した場合、原則として確定申告が必要になります。これは、高額所得を得た場合、税務署に申告し、所得税を納める必要があるからです。
税金に関することなので、確定申告の方法や税額など、専門的な知識が必要な場合があります。手続きについて不明点がある場合は、税理士に相談し、間違いなく手続きを進めるようにしましょう。
本人確認
高額取引となるため、より厳格な本人確認が行われます。
運転免許証やパスポートなどの身分証明書に加えて、マイナンバーの提示を求められる場合もあります。
領収書などの保管
売却した際の領収書や、金製品の購入時の証明書などは、確定申告の際に必要となる場合がありますので、大切に保管しておきましょう。
契約内容の確認
契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点は必ず質問するようにしましょう。
クーリングオフ制度
特定の取引にはクーリングオフ制度が適用される場合があります。
契約内容をよく確認し、必要であればクーリングオフを行えるようにしましょう。
まとめ
この記事では、信頼できる買取店を選ぶためのポイントを詳しく解説しました。
相場や手数料、査定方法など、様々な視点から比較検討することが大切です。
この記事を参考に、あなたにぴったりの買取店を見つけ、安心・安全な取引を実現しましょう。
関連サイト(外部リンク)
金・プラチナ買取店をお探しの方はこちら
あわせて読みたい記事